こんばんは。キタダハルキです。
今日は復活したマックポークを初めて食べてきたんですが…皆様はいかがお過ごしでしょうか。
さて、それでは今日のTSUTAYA DISCAS日記、やっていきたいと思います。
今日のキーワードは…【苦悩を自嘲しながら、ロックビジネスに勝負をかける】。
それではレビューしていきたいと思います。
■あやしい夜を待って/井上陽水(1981)
ご存じ、日本を代表するシンガーソングライター・井上陽水の9thアルバムです。
前作で一度、長らく編曲を担当していた星勝が完全に製作から外れて作風の変化があったこともセールスの低迷に繋がった?ということももしかしたらあったのか、今作の冒頭『ジェラシー(M-1、上記)』はシングル曲でかつ星勝編曲作品*1です。それゆえ、従来のようなフォーキー・歌謡性も感じるスタイル。サビ前で盛り上げて、サビでハーモニーで厚みを出してドンっとピークを持ってきて…このわかりやすさは入っていきやすいですよね。
ただ、びっくりしたのが『My House(M-4)』。
もうね、ヤケクソロックソングなんですよ。歌詞が錯乱しているようで、それでいて名調子で思わず笑ってしまうんですよ。全部読んでほしいですもん。
中でも個人的に気に入ってるのが…
誰がミックジャガーだ
どこがチャイナタウンだ
これですね。なんか、調子がいいでしょ?口に出したくなる歌詞なんですよ。ただ、この曲の中に当時の彼が抱えていたリアルを感じる一節がありましてね。
これがロックビジネス
これがフォークセールス
俺の唄も疑わしいわ
ヤイノヤイノうるさい事よ
これがラストチャンスだ
今作である程度のセールスを挙げないと…という強迫観念のようなものも感じますね。だからこそ、きちんと伝わるグッドメロディの曲を…という思いも強かったのかなと。
培ってきたフォーキーさも大事にしつつ、ブラスロック調の『天使 in マガジン(M-7)』、まさにあやしい夜のようなシンセと口笛のリフが印象的な『Yellow Night(M-8)』など、新しさも見せつつ勝負をかけた一作だったんだなぁと思わされる作品です。
■終わりに:苦悩を自嘲できる強さも…
レビューは以上になりますが…
しっかり聴いてみようと思ってから、彼のセールスに低迷した時期があったことを知ったわけですが…
その苦悩のリアルもありつつ、そこを自嘲できる強さも持ち合わせていた…と思うと感慨深い一作なのではないかと思います。
それでは、今日も最後までお読みいただきありがとうございました。
もし気に入っていただけましたら、もう一記事、読んでいただけると嬉しいです。
★井上陽水・アルバム時系列レビュー
↓前作(8th)アルバムのレビューはこちら。冒頭『サナカンダ(M-1)』で気持ちよく幕開けるものの…ちょっと後半がリラックスタイム過ぎたような気も。ボーっと聴けるのは美点なんですが…
↓当カテゴリ、前回の記事はこちら。東洋のテクノゴッド、ケン・イシイの1stアルバムは英国にもとどろく快盤でした…
*1:なんなら、『My House(M-4)』まで星勝作品。ちなみに作詞は『海はどうだ(M-2)』が詩人としての評価も高い友部正人、『風のエレジー(M-3、シングル)』は大作詞家・阿木燿子。

