こんばんは。キタダハルキです。
今日は雨降りの中歩きましたが…あまり強い雨に遭い過ぎずにいけてよかった、という感じなんですが、皆様はいかがお過ごしでしょうか。
さて、それでは今日のTSUTAYA DISCAS日記、やっていきたいと思います。
今日のキーワードは…【独特なグルーヴに、ジワジワでもハマれるかどうか】。
それではレビューしていきたいと思います。
■Nine Types Of Light/TV On The Radio(2011)
ブルックリンのインディーロックバンド、TV On The Radioの4thアルバムです。
今作はそれまでのキャッチーなノリと変わって、アーティーなデジタル・ソウルみたいな感覚というか…
上記『Keep Your Heart(M-2)』にあるような、神性も土っぽさもどっちも感じるような独特な後ノリっぽいメロディ・グルーヴが中心で、特に歌メロはクセが強く、まずはここがちょっと関門かもしれないです。ポップなものを求めていると序盤で脱落しかねないのが正直なところではあります。逆に、この段階で曲がアーティーでおしゃれとかそういう風に思えたらスッといけるかも。それぐらいハッキリとふるいにかけられる感覚はあります。
一方で、アルバムの真ん中に配置されたリードシングル『Will Do(M-6)』はそのソウルっぽいフィーリングがありつつ、メロディもストレートな美しさがあって万人に伝わりやすい曲だと思います。正直に言えば、これ素直にアルバムの頭でもよかったんじゃないか…とも思っています。
そんな中、筆者一押しは『Repetition(M-8)』。今までのテイストとは打って変わって、ポストパンク的に勢いよくアジテーションして演奏全体が盛り上がっていく様は圧巻。わかりやすいのは上記M-6とこれかなと。それこそロックファンにも刺さっていけそう。
総合すると…気持ちもう少しポップさがほしかったかなーというのが正直な感想です。抽象度はかなり高く、前作で得た名声*1の割にはセールスが伸び悩んだ原因のひとつだったのではないかとも。
もっとも、敷居がある分耳の耐用性は高そうで、私自身もジワジワ再生しているという状況。どこかのタイミングでガチっとはまるか…?というのは楽しみにできるかもしれない作品だと思っています。
■終わりに:当作品発売の数日後に…
レビューは以上になりますが…
当アルバムの発売から数日後に、肺がんで闘病していたベースのジェラルドが亡くなるという悲劇にも見舞われたそうで…。彼がこのひと癖あるグルーヴを支えていたのは想像に難くなく…
バンドって、ほんと元のかたちのまま進み続けられるのは奇跡なんやなぁ…と改めて思わされましたね…
それでは、今日も最後までお読みいただきありがとうございました。
もし気に入っていただけましたら、もう一記事、読んでいただけると嬉しいです。
★TV On The Radio・アルバム時系列レビュー
↓前作(3rd)のレビューはこちら。各音楽誌'08年ベストアルバムの名をほしいままにした名盤。わかりやすさもアレンジの多彩さもあって飽きずにずっと聴ける作品です。当ブログヘビープレイ'24年4月号の第4位作品でもあります。
★関連(個人的お勧め含む)作品・記事
↓先述した『Repetition』の疾走感あるポストパンク的フィーリングとボーカルの粘りが、私としてはブロック・パーティを想起させました。その代表作を推しておきます…
↓当カテゴリ、前回の記事はこちら。ブライアン・イーノアンビエントシリーズの第2弾はピアニスト、ハロルド・バッドとのコラボで少しわかりやすさが増加。敷居低く聴ける作品です。
*1:前作『Dear Science』は各音楽誌から’08年ベストアルバムに挙げられた。

