こんばんは。キタダハルキです。
今日は朝からファミマとピエールマルコリーニコラボを買いに行ってたんですが…皆様はいかがお過ごしでしょうか。
さて、それでは今日はピックアップ作品レビュー、やっていきたいと思います。
今日のキーワードは…【枯れ果てるほどに、重ねられた執念の凝集】。
それではレビューしていきたいと思います。
■Punch Drunkard/THE YELLOW MONKEY(1998)
ご存じ、ロックバンド・THE YELLOW MONKEY(以下、イエモン)の7thアルバムです。ダブルプラチナ取得の大きなセールスを挙げたアルバムでもあり、私のイエモン・スタジオ盤デビューも当作品です。
で、正直に言うと…実はイエモンにはハマり切れなかった期間が長かったんですよ。
今作は大学時代、勉強のために先輩にCD焼いてもらったんですが、なんというか濃度にハマり切れず…本格的に聴くようになったのはうちの奥さんが異国の地で吉井和哉に遭遇するというミラクルを起こすレベルで好きだったことに拠るところ大だったんですよね。
↓そのときのことは下記のレビュー(6th)で話しています…
それをきっかけに爆発的に聴くようになってスタジオ盤を集め、今作もかなりの勢いでリスニングを重ね、そして一周回って心理的な距離ができて…という状況で、改めて”聴けなかった”理由を振り返ってみると…アルティメット・煮詰まり感を感じ取っていたんだろうなぁと思います。もう水分がすべて飛んでしまって、焦げ付く寸前まで来ている感じというか。それぐらいに、凝集に凝集を重ねたような濃ゆい濃ゆいサウンドです。
それこそ、『パンチドランカー(M-1)』というタイトルにも表れているというか…殴られに殴られて、ボロボロになりながらもしがみつくような…執念も感じる*1んですよね。
このアルバムの凄いところは、序盤は名ロックバラード『球根(M-2、上記)』以外はシングルがないのにインパクト十分の曲が並ぶんですよね。
スターの諸行無常を暴くような『ゴージャス*2(M-4)』、性の力で猛烈にドライブする『見して 見して(M-5)』~『セックスレスデス(M-7)』の流れ、そこを通過して賢者タイムに帰ってしまうかのような『エヴリデイ(M-8)』、そのまま海に行ってしまったポエトリーな『SEA(M-9)』といった、怒涛の流れなんですよね。
そのゾーンを抜けて、ようやくこれまたビッグセールスを挙げたシングル『BURN (M-10)』って感じなので、本当に濃密です。シングルじゃない時間を長く過ごしたとは思えない感覚でここにたどり着くとは思いますけど、やっぱり『BURN』は強いシングルやなぁと改めて確信する…という、アルバムとして連続で聴いたからこその重要な体験ができますね。
ここからはのちにシングルカットされた『離れるな(M-12)』も含めてシングルが並び、末尾はシングルバージョンとは比にならないほどに暴れ馬が爆走する『LOVE LOVE SHOW(M-13)』で突き抜けて*3、アウトロに枯れに枯れ切った歪んだ『球根』の一部が収録…という、非常に強いメッセージ性を感じる作品です。
脂っこいアルバムではあるので、売れたアルバムにしては人を選ぶとは思いますが、ストーリー性をアルバム内で出しきれている貴重な作品のひとつだと思います。
■終わりに:コッテコテした作風を…
レビューは以上になりますが…
今回レビューするにあたって4年ぶりに聴きましたが…それぐらい距離が空いてちょうど、という感覚でしたね。なんせ誇張なしで40回聴いてるんで…
ひとまず、とにかく濃ゆいですけど1回は聴いてみてほしい作品です。このコッテコテした作風を力で流しきれているのは凄いと思うんですよね。
それでは、今日も最後までお読みいただきありがとうございました。
もし気に入っていただけましたら、もう一記事、読んでいただけると嬉しいです。
★THE YELLOW MONKEY・アルバム時系列レビュー
↓先述もしましたが、前作(6th)のレビューはこちら。タイトルはSICK(病気)ともかかっているんですけど、そんな病的なものは意外と感じず。むしろ虚飾をはぎ取った結果最高のセールスも手にした自己最高傑作と言える作品。
★関連(個人的お勧め含む)作品・記事
↓収録曲『サブタレニアン・ベイビー・ブルース(下記、M-2)』が今作の『LOVE LOVE SHOW*4』の影響下にあるような…。こちらは侍のような、潔いガレージ・パンクを鳴らすバンドです。
↓前回の当カテゴリの記事はこちら。坂本慎太郎の'26年作品は、静かな狂気の中をこだまするようなグルーヴで、相変わらず圧巻の存在感でした…

