こんばんは。キタダハルキです。
今日は気温がぐっと下がって…ついに暖房が稼働し始めたんですが、皆様はいかがお過ごしでしょうか。
本日はTSUTAYA店舗レンタル日記。やりたいと思います。
今日のキーワードは…【誰かの再生産の人生に辟易としようが、生きるしかないんだから】。
それでは、レビューしていきたいと思います。
■COPY/syrup16g(2001)
おそらくは筆者にもっとも大きな影響を与えたロックバンド、syrup16gの1stアルバムです。ちなみに、上記『負け犬(M-6)』が出会ったきっかけですね。
当初はね…あっけにとられたような感じだったんですよ。曲のタイトル『負け犬』て…。それこそ、歌詞だっていきなりこんなふうに始まるんですから…
もしも僕が犬に
生まれたなら
それでもう負け
(負け犬)
ぶっちゃけると、このときはレンタルショップに走る…までは行ってなかったんですよ。でも、この陰鬱でどうしようもない独白のような歌詞にまとわりついた美しいメランコリーがこびりついて離れなかったんです。一番最初に聴いたアルバムは当作品じゃないんですが、間違いなく楔を打ったのは今作です。
さて、改めてこのアルバムと言えば…代表作『生活(M-3)』のインパクトが非常に大きいですよね。
イントロのコードワークでもうテンションがぶちあがって、そんな中歌いだしでまたこんなことを叩きつけて来よるんですよ、五十嵐隆(Vo./Gt.)は。
君に言いたいことはあるか
そしてその根拠とは何だ
涙流してりゃ悲しいか
心なんて一生不安さ
(生活)
理詰めでエビデンスを求められ、不安を一蹴され…生活の喧噪へと叩き出されるこのリアリティ。私、音楽の評価において歌詞のウェイトは決して高くない*1んですが、これまた脳に叩きつけられましたよね。当時の私は人間関係がうまくいかず不登校一歩手前、そんな私にとっていうなればなめんなとカツを入れてくれた楽曲、というような捉え方になっていますね。
で、このレビューを書くにあたって、そういえば『COPY』ってどういう経緯や?と思ったんですが…一応、たとえば楽曲的な意味の誰かの再生産、って意味でのコピーとか、まぁそれは誰しもどっかはそうでしょうからどうにも自分としてはしっくりこなくて。
ただ、全部の曲から伝わってくるメッセージ性をもう一度洗い出してみると…楽曲的な意味どころか、あらゆるところに染み出している”人生そのものの”誰かの再生産感への絶望感、という趣に感じられて…それがサウンド面ではグランジーでもフォーキーでもありながら無駄な熱を帯びずに、ただただ、淡々と、美しいメロディで綴られて、ナチュラルにこれまた再生産の真っただ中にいるリスナーに届いていく生きたエネルギー…
私は、このアルバムを聴くたびに、生きようと思うんですよね。
誰かの再生産の人生に辟易としようが、生きるしかないんだから。そんな圧倒的希望をもたらしてくれるアルバムです。
■終わりに:生存ルートへと導いた…
レビューは以上になりますが…
改めて、私の人生を支えてきたアルバムのひとつだと思いますね。
あのとき、ロッキンオンTV*2を観てなかった世界線だったとしたら…そこでシロップに出会っていなかったら…そもそも、もうその線は途切れているかもしれませんね。それぐらいに、生存ルートへと導いてくれた重要な一枚だったんだと再確認しましたね。
それでは、今日も最後までお読みいただきありがとうございました。
もし気に入っていただけましたら、もう一記事、読んでいただけると嬉しいです。
※前回の当カテゴリの記事はこちら。レディオヘッドの実験的大名盤、『Kid A』と対になるアルバム。こちらも前作同様実験的ながらも有機的なサウンドで深化を見せつける一枚。

