こんばんは。キタダハルキです。
今日は結構ダラダラしていたんですが…皆様はいかがお過ごしでしょうか。
本日はTSUTAYA店舗レンタル日記。やりたいと思います。
今日のキーワードは…【この一枚で、レディオヘッドのゲシュタルトを形成できる】。
それでは、レビューしていきたいと思います。
■Hail to the Thief/Radiohead(2003)
オックスフォードのロックバンド、レディオヘッドの6thアルバムです。
もう、当作品は冒頭から度肝抜かれましたね。
ジョージ・オーウェル『1984』からの引用タイトルでもある『2 + 2 = 5 (M-1)』はドカンとオルタナ的幕開けで、痛烈な社会批判*1を…と言っても、楽曲の聴きやすさが圧倒的で、スッと入っていけましたね。なんせ、ここまでのアルバムでは打ち込み中心の作風が続いた中でこのロックアンセムとして機能する楽曲を叩きつけてきた意義ってのは非常に大きかったのではないかと思います。
この冒頭のフックが効いていて、実はこのあとはデジタルアプローチの『Sit down. Stand up. (M-2)』、トム・ヨーク(Vo.など、以下トム)の息子のために書いたというピアノバラード『Sail to the Moon. (M-3)』へと流れていき、前作『Amnesiac』やその前の『Kid A』のアプローチもきちんと活きている*2、総合的な作風であることがすぐに示せていますよね。
ほんで、ちょっとこの総合的アプローチのいわば時間が続いたところでリズムがクセになるわかりやすい『Where I End and You Begin. (M-6)』が入ってきて、続くのは『We Suck Young Blood. (M-7)』の不気味なチャントと急な盛り上がりという…とにかく油断ならんというか、緊張感を保てているんですよね。
しかし、ここまででトムが樹になってしまう怖すぎMVがむちゃくちゃ話題になった代表曲『There There. (M-9)』に触ってないんでね。いかに多くの情報量が流れているアルバムかと思いますね。この曲もまた不気味なのにそこで止まらず美しいところまで昇華できてるのがまたね…。
率直に言えば、『There, There.』を超えたあとの5曲に関してはそれまでほどのピークは感じられないところもあって、なんとなくランディングするような聴き方になってしまうかも。彼らの中では実は長い方のアルバム(56分)ということもあり、この『There, There.』まででハマり切ってなかったら最終盤一歩長いなぁ…となってしまうかもしれません。
それでも、その部分も含めてもまったくもって楽曲は高水準でまとまっていて、それまでにやってきた音楽を踏襲しつつ…という作風ではあるので、今作を『はじめてのレディへ』としてお薦めするのもアリかと思います。総合的な彼らのゲシュタルトを掴める作品だと思います。
■終わりに:レディオヘッドってこういうバンド、というゲシュタルトイメージを…
レビューは以上になりますが…
今作はほぼリアルタイムで聴いていたんで、アッサリレビュー書けるかと思ったら難航しましたね。情報の取捨選択が思ったよりも難しいアルバムだったというか。
ただ、それだけ中身はしっかりしているアルバムですし、作風がこれまでともまたがっているので、レディオヘッドってこういうバンド、というゲシュタルトイメージを形成するのにはいいアルバムだと思います。
それでは、今日も最後までお読みいただきありがとうございました。
もし気に入っていただけましたら、もう一記事、読んでいただけると嬉しいです。
★Radiohead・アルバム時系列レビュー
↓前作(5th)のレビューはこちら。大傑作だった4th『Kid A』になぞらえ『Kid B』などと揶揄されながらも、オケやジャズなど有機的なアプローチで違いを見せた名作です。今作の作風にも繋がっています。
★関連(個人的お勧め含む)作品 ・記事
↓ちなみに、個人的な耳の印象*3ですが……『Sit down. Stand up.』のサビ歌メロが、The Posiesの『Frosting on the Beater』(1993)収録『20 Questions(下記、M-8)』のAメロ部分にかなり似てる気がします。コードの流れも共通してるんじゃないかと。もちろん似てる部分以外は全く別の曲なんですが、ちょっとした「繋がり」を感じて面白いなと。彼らが90年代パワーポップを意識してたわけじゃないとは思うものの、一定のギター回帰が当作品では為されていることもあり、もしかして…?こういう偶然の一致も音楽の楽しさですよね。
↓前回の当カテゴリの記事はこちら。インダストリアル・ダンス・クラブで踊り続けろ。プライマル・スクリームの代表作は政治的メッセージも強めながら、それすらもぶっ飛ばせるほどにガツンとくるエネルギーに満ちたアルバムです。
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