こんばんは。キタダハルキです。
今日は悪夢寄りの夢見が久々で、ちょっとうなされ起きだったんですけども…皆様はいかがお過ごしでしょうか。
本日はTSUTAYA店舗レンタル日記。やりたいと思います。
今日のキーワードは…【複雑・慎重・尊大ながら、入っていきやすい作品】。
それでは、レビューしていきたいと思います。
■GNX/Kendrick Lamar(2024)
現在のアメリカヒップホップの中心核といって差し支えないであろうアーティスト、ケンドリック・ラマーの6thアルバムです。店舗で新作として見つけられたんで借りました。
まずは『Wacced Out Murals(M-1、上記)』ですが…ドラマチックなボーカルで幕開け、社会・政治・ヒップホップシーンの批判と自己批判がミックスした複雑さが率直につづられています。この自己批判マインドが個人的にはとても重要だと思っています。単なる被害者意識でとどまってない、というかね。もっとも、改めて歌詞全文を読んでみるとちょっと息が詰まる感じもあるっちゃありますが…
それはさておき、単純に音楽として見たら聴きやすい、と感じるのではないかと。70分クラスの長尺が多かった彼の作品の中で、今作は44分程度。もう聴き終わったの?という感じはあります。
曲自体もシザとのコラボレーション『Luther(M-3)』はメロディアスで聴き心地がいいし、ムーディーなトラックに乗せ自己賞賛と批判をまくしたてるように終盤に向かって盛り上げてくる『Man at the Garden(M-4)』は圧巻。一聴目でたいして英語が分からなかったとしても耳をフックするほどの力を持ったラップです。
この他にもラテンっぽいノリの『Reincarnated(M-6)』も名声に呑み込まれまいとする視点での葛藤*1が含まれていたり、キャッチーなビートでどこか懐かしさも感じるようなトラックの『TV Off(M-7)』、ファンキーな緩いトラックに乗せてロスについて歌う『Dodger Blue(M-8)』など、ひとまず「うわ、ここは聴きにくいぞ…」ってところは基本的にはなかったと思います。
一応、フリークレベルで彼のことを好きな方からは薄味…的な声もあるようですが、ヒップホップもとい彼に対して敷居を感じていた方からすれば入っていきやすい作品だとも思います。
■終わりに:複雑で慎重かつ尊大さも感じることもある物言いではあるけれど…
レビューは以上になりますが…
改めて、リリックを読んでみるとなかなかに複雑で慎重かつ尊大さ*2も感じることもある物言いではあるんですが、かなりの自己内省を繰り返さないと出てこないもの*3だと思います。特に『Reincarnated』とかは神的な視点からの自己批判というレイヤーも噛ませていますしね。
加えて、やはり大きな美点として音が聴きにくくないです。特に、私のようなヒップホップに根を生やしているわけではない人間からすると音(サンプリング素材)でギョッとしないのは普通に美点。そういう意味でも、勧めやすい作品だと思いますね。
それでは、今日も最後までお読みいただきありがとうございました。
もし気に入っていただけましたら、もう一記事、読んでいただけると嬉しいです。
↓当カテゴリ、前回の記事はこちら。マカロニえんぴつの3rdアルバムは、タイアップにまみれながらも堅調なデキに。次回はもっと冒険心も…

