こんばんは。キタダハルキです。
今日は相撲のチケット争奪戦に負けて、なかなか脱力感が大きかったんですが…皆様はいかがお過ごしでしょうか。
さて、それでは今日のTSUTAYA DISCAS日記、やっていきたいと思います。
今日のキーワードは…【今作の”とっかかり”の多さは際立っている】。
それではレビューしていきたいと思います。
■My Beautiful Dark Twisted Fantasy/Kanye West(2010)
お騒がせマンの印象もかなりついてしまったながら…日本でもビッグネームとして捉えられていることは間違いないラッパー、カニエ・ウェストの5thアルバムです。当作品が自己最高傑作とも言われていますね。私としても、今作が薦めやすいと思っています。
というのも、ヒップホップの耳で聴かなくても聴けるからなんですよね。
特に上記『Power(M-3)』が象徴的で、メロディアスなチャントが入っていてキャッチーであることに加えて、プログレの名作、キング・クリムゾンの『21st Century Schizoid Man』からのサンプリングも非常に印象的で、今作はまだ洋楽ヒップホップ慣れしてない時期に聴きましたけど、大きなとっかかりだったのは間違いないんですよね。
そのうえ、『Hell of a Life(M-10)』ではブラック・サバスの『Iron Man』をトラックでも歌メロでもサンプリング。これもまぁびっくりしましたね。そんなところからも来るの!?ってね。
さて、曲順はが前後しますが…なんせ、トラックがメロディアスか、歌メロがメロディアスか…ってのは割と常にどっちかはあるって印象で、それこそ『All of the Lights(M-5)』は、どっちかっていえばR&Bの耳で聴く感じでね。ただ、ここの歌メロだって複雑すぎないんですよね。
ゲストボーカルももはや、豪華という言葉では表せないレベル*1ですが…その豪華さが取っ散らかりになったりせずに聴けるんですよね。この成分の多さ*2のおかげで飽きにくいですし。
それにしても、ずっと豪華な時間が続くし、曲が強い*3んで人によって好きな曲もほんとに結構違うんじゃないか?とも思っています。その中でも、後半からもう一曲ピックアップするなら、私は最後の『Who Will Survive in America(M-13)』が印象に残ってますかね。
アメリカで生き残るのは誰だ?と、最終盤に性急なビートでインパクトを残すこの楽曲…もっとも、そのメッセージ性よりも、私としては濃い味付けの続いた中で最後にスッキリしたサウンドのこの曲があることが救いとしても機能していると思いますね。
まぁ…救い、って言ってしまったんですけども…このアルバム、長いんでね…68分…。
聴きやすいアルバムではあるものの長くて濃いのも事実なんで、そこに関しては留意が必要。ただそれでもしっかり曲が強く、豪華で聴きがいがあって、濃度がヒップホップだけで構成されていないから間口も広く…って要素を満たしきれる作品ってそうそうないものなんで…。史上最高のヒップホップアルバムに挙げる方がいるのもうなづける作品だと思っています。
■終わりに:ヒップホップに耳慣れしてきた中でも…
レビューは以上になりますが…
今作もやっとレビューに手をつけた、という感じです。初めて聴いたのはもう7年前なんで…
ただ、その時に比べたらずいぶんヒップホップへの耳慣れもしてきた中で、それでもやっぱり今作のとっかかりの多さは際立っていると思います。それゆえ、カニエ・ウェストを聴き始めるならこの作品、とも思っていますね。やっぱりわかりやすさは正義。
それでは、今日も最後までお読みいただきありがとうございました。
もし気に入っていただけましたら、もう一記事、読んでいただけると嬉しいです。
★関連(個人的お勧め含む)作品 ・記事
↓『Hell of a Life』で先述したサンプリング元、『Iron Man』収録作です。ブラック・サバスの双璧とも言える作品で、恐怖も快楽も同時に味わえるメタルアルバムです。
↓洋楽ヒップホップに不慣れだったころ、それでもこれは聴けた!という5選に当アルバムを選出しています。私は今作のロック要素のおかげで馴染めましたね。他の作品も非常にわかりやすい聴きどころある作品を挙げています。
↓当カテゴリ、前回の記事はこちら。クルアンビンの1stアルバムは…タイの風が吹くような、どこか懐かしい感覚を覚えるサイケデリアです。超癒し。
*1:Rihanna, Kid Cudi, Tony Williams, The-Dream, Charlie Wilson, John Legend, Elly Jackson, Alicia Keys, Elton John, Fergie, Ryan Leslie, Drake, Alvin Fields, and Ken Lewis。
*2:それこそ、これまで挙げたもの以外にもソウルの耳でも聴けるし、オールディーズっぽさすらもあるし…。
*3:9分の長尺大ピーク『Runaway(M-9)』や、それこそ、ボン・イヴェールとのコラボになった『Lost in the World(M-12)』も異色でおもしろかったですしね。

