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最小単位に近いループの中で、心を融解してくれる。【Jesus' Blood Never Failed Me Yet/Gavin Bryars & Tom Waits(1993)】|今日のTSUTAYA DISCAS日記。#487

こんばんは。キタダハルキです。

今日は一日雨模様で…家でベーグルを作ったりして過ごしたんですが、皆様はいかがお過ごしでしょうか。

 

さて、それでは今日のTSUTAYA DISCAS日記、やっていきたいと思います。

今日のキーワードは…【最小単位に近いループの中で、心を融解してくれる】

それではレビューしていきたいと思います。

■Jesus' Blood Never Failed Me Yet/Gavin Bryars & Tom Waits(1993)

Bryars: Jesus' Blood Never Failed Me Yet


www.youtube.com

Tramp and Tom Waits With Full Orchestra

Tramp and Tom Waits With Full Orchestra

  • トム・ウェイツ, マイケル・リースマン & オーケストラ
  • クラシック
  •  
  • provided courtesy of iTunes

ヨークシャーの前衛音楽ジャンルの作曲家、ギャヴィン・ブライアーズの'71年作品をCDの登場によりバージョンアップして'93年にリリースした作品です。

さて、今作は…まず一周目、なーんの解説も読まずに聴いてみたんですが……これ、もしかしてまったく同じフレーズがループしてる…?と。ボーっと聴いてると、そこに徐々に音が増えてきたような…?という感じ*1

率直に言えば、私が今まで聴いてきた音楽の中でも有数の敷居の高さです。

ただ、こう…その敷居の高さがあるんでいったん耳を集中的に傾けるのは諦めて、耳をフックしたときだけ委ねてみる…みたいな聴き方をしてみると…「お…?なんか知らんけど…入ってくる感覚…」という具合で、グッとくるものがあるんですよね。

で、当CDの最終盤でトム・ウェイツがボーカルとして参加し(それが上記。M-5)、芸術として完成する…という流れ。先述脚注の浮浪者のボーカルとかみ合って、えも言われる感情が呼び起こされますね。

もっとも、それでも敷居が高いという結論は変わらず…なんせ75分、特に最初の30分は同じようなループを聴いている体感、という状況にはなってしまうので万人にはお勧めできませんが…それこそ心が疲れていて、情報量を受け止めることが難しいときに聴いてみれば、ジワジワと心を融解してくれるような、そんな感覚が得られるのではないか?と思います。

■終わりに:最小単位に近いループの中で…

レビューは以上になりますが…

少なくとも、楽しい、みたいな作品ではないです。これはもうしょうがない面も。

ただ、この最小単位に近いループの中で、そこに徐々に人が増えて盛り上がるさまはアハ体験のような感覚もあると思っています。

疲れた時に部屋の中で流しておいて、ボーっとするような感じでまずはトライしてみるのがいいんじゃないかと思います。

↓作品の味わい方については、Amazonのカスタマーレビューも詳しいです。興味があればそちらも覗いてみてください。

Gavin Bryars & Tom Waits Jesus' Blood Never Failed Me Yet ジャケット画像
Jesus' Blood Never Failed Me Yet/Gavin Bryars & Tom Waits(1993)

それでは、今日も最後までお読みいただきありがとうございました。

もし気に入っていただけましたら、もう一記事、読んでいただけると嬉しいです。

★関連(個人的お勧め含む)作品・記事

↓今作を知ったきっかけは、スパークルホースのマーク・リンカウスです。彼は低迷期にトム・ウェイツがラジオでこの曲をオンエアしたのを聴き、強く心を動かされました。それがきっかけの一つとなり、後にトム・ウェイツとの共演が実現したアルバムがこちらです。

musictherapy.hateblo.jp

 

↓当カテゴリ、前回の記事はこちら。テイ・トウワの在籍でも知られているディー・ライトの1stアルバムは、'90sクラブミュージックをけん引した一枚です。

musictherapy.hateblo.jp

 

*1:解説を読んでみると…浮浪者が賛美歌『イエスの血は決して私を見捨てたことはない』を抑揚をつけながら即興で歌っているのを延々とループさせ、オーケストレーションが徐々に増加し、やがてゆっくりとフェードアウトしていく、という内容。