こんばんは。キタダハルキです。
さて、突然ですが…
あなたはカバー曲、好きですか?
ぶっちゃけると、オリジナルは超えられないことがほとんどで、批判の的になってしまうことも珍しくないですよね。実際、私もそういうことを口にしたことはまぁ、あります。
ただ、そういうカバー曲でも「アグレッシブ」でこれはすげえ!と思うものもあるんです。もちろんですが、かなり賛否が分かれるものもあります。
今日はそんなカバー曲を紹介していきたいと思います。
※便宜上、本文中の語句として、「カバー」と「トリビュート」は同義のように使っております。
■その1.Smells Like Teen Spirit/B-DASH
まず紹介したいのは…
日本を代表するパンクバンド・B-DASHの「Smells Like Teen Spirit」のカバー。
これはもう…やられましたねー。
まさか、調をマイナーからメジャーに移してくるとは…。
その結果、全体として原曲にあったダウナーな雰囲気はなく、からっとしたパンクサウンドに変わっているんですが、一番最後に原曲リスペクトで調をマイナーに戻してフィニッシュ…。
ある意味、トリビュートのお手本だと思います。そのまんまコピーしたらつまらないですしね。
■その2.チェリー/POLYSICS
こちらは破壊力のあるカバーですが…POLYSICSの「チェリー」ですね。
ご存じ、原曲はこの「チェリー」 です。
このポップさど真ん中の楽曲が、POLYSICSの手にかかるとこうなるんです…。
いやぁ、どこをどうしたらそうなるのか…。たしか当時もネット時代でもないのに賛否がかなり割れていた記憶があります。バッキバキのゴリゴリしたデジタルサウンドに、サビでの拍子チェンジ、プログレッシブな間奏…
ただ、メロディーとキーはそのまんまなんですよね。それゆえに、改めて異彩を放っているカバーだなーと思います。
■その3.GIROPPON/Andrew W.K.
続いては…アメリカの無類のJ-POP好き、アンドリューWKのなんと「GIROPPON」のカバー。
いやね、これはもう原曲へのリスペクトがすごいというか…。熱さ(暑さともいうか)のみアンドリューらしくて、歌詞こそ英訳もありますがあとはもう原曲に基本忠実にやってくれているのが素晴らしいと思います。
このアルバムではほかにもガンダムの曲とかグリーンの「キセキ」とか、ほんまにメガヒットをカバーしまくっているんで、気になる方はぜひ。
■その4.メリクリ/weezer
続いても洋楽部門から…ウィーザーの「メリクリ」のカバー。
ちなみに、この動画を探すために検索かけたら「weezer メリクリ なぜ」って出てきました…。まぁ、そうでしょうね…笑。
曲は骨組みオンリーに近い形でシンプルに、練習した日本語で誠実に歌うさまが可愛いカバーだと思いましたね。しかしボーカルのリヴァース・クオモはジャケットに浮世絵を使ったり、奥さんが日本人ということもあり*1結構な親日家だそうで。同じく親日家であるスコット・マーフィーと全編日本語のアルバムを作ったりするほど、と考えるとJ-POPへの造詣が深いのもうなづける感じですかね。
■その5.さくらんぼ/オメでたい頭で何より
ラストを飾るのは…「オメでたい頭で何より」の「さくらんぼ」。
原曲はもちろん、大塚愛の「さくらんぼ」。
この楽曲が…
こうなる。
なんせこのカバーがえげつないのは、すべてボーカルを赤飯(男性)ひとりで行っていること。女性の声にしか聞こえないところから、スクリーモまで、とてつもない幅を持ってます。
また、PV自体も歴代の大塚愛のPV(それも複数!)をオマージュしたものになっており、リスペクトが感じられますよね。
この「オメでたい頭で何より」は他にも面白いカバーやったり、オリジナル曲でもオマージュの組み合わせ方が細かかったりと、ハードなジャンルながらいろんな方にリーチできる可能性をもったバンドだと思います。
■まとめ:意外性とリスペクトのはざまで。
カバーって、意外性と原曲リスペクトの両方が必要で、アーティストにとって非常に難しいもの。もちろんやりすぎは叩かれるし、守りに入ってもつまんないって言われるしね。
だからこそ、今回は攻めたカバーを紹介したかったんですよね。そこにはアーティストの矜持が現れますしね。今日紹介した5曲はそこをギリギリのバランスで乗り越えていると私は思います。
皆さんは「意外なカバー」ってきくと、何が思い浮かびますか?
コメント欄などで教えていただけると嬉しいです。
*1:本人ツイートによるとWeezerのライブで知り合ったとか。なるほど…。