こんばんは。キタダハルキです。
今日はちょっとダウナーな気分でダラダラした過ごし方になっているんですが…皆様はいかがお過ごしでしょうか。
今日はそんな気分にぴったりの表題。
オルタナの源流を知るための5枚、と題しまして…これ知ってればオルタナの土台を理解しやすいと思しき5枚について紹介してみたいと思います。
なお、当記事の主題は、いわゆる「いま、オルタナ(ロック)と言われて日本のリスナーが想起しそうなものの源流」という趣旨なので、あらかじめご了承の上、読み進めていただけると幸いです。
■『オルタナの源流』の”水源”。【The Velvet Underground & Nico/the Velvet Underground and Nico(1967)】
まず、オルタナの源流の水源にあたるのはこの、ヴェルヴェット・アンダーグラウンド(以下、ヴェルヴェッツ)&ニコの、Tシャツでも見かける超有名ジャケット作品です。と言いつつ、私自身はそういう言説を見るまではオルタナとは思っておらず、サイケデリックロックの延長上だと思っていました。
ですが、その言説を聴いてから改めて聴いてみると…そういえば、このポップとは言い難いノイズらしき音像*1や、いわゆる聴きやすさのようなものを重視されていない感覚。加えて、オルタナ=主流とは別の流れ、という原理主義っぽい観点から敢えて見たとしてもセールスが3万枚程度(当時)と、売れなかったことでその要件も満たしてしまっているということからもオルタナ的と言えるのかなと思います。
ただし、現在一般的に日本で想定されるオルタナとはまったく別の音楽だとパッと聴いたら思うとは感じるので、そこに対する留意は必要かと思います。
ちなみにこのヴェルヴェッツからパンク、ニューウェーブなどへも枝分かれするんですが、日本ではこのあたりはオルタナと別ジャンルと認知されている*2と感じるので割愛します。
↓上記アルバムのレビュー記事はこちら。オルタナだけでなくいろんな音楽への解像度が上がるので”合わなかったとしても”一度は聴いて損なしだと思います。
■やっぱり、日本人がイメージするオルタナはこれ。【Nevermind/NIRVANA(1991)】
さて、前段で割愛した前提を再共有すると…
日本ではいわゆるパンク、ニューウェーブや、そこに付随しているサブジャンル的なものは基本的には”そのまま”呼ばれている(≒オルタナとは別のジャンルとしての認知)、と個人的には考えていて。
じゃあ、日本人が考えるオルタナと聴いてイメージするものってどういうものか?って話をすれば、やはりニルヴァーナになると思うんですね。
コピバンをはじめようとすればまず提案され、実際に筆者自身もはじめてのコピー楽曲の中に下記『Smells~』は入っていましたし、影響も桁違いに大きいのはもはや間違いないと言って過言ではないと思うんです。
なので、当記事ではここを基準にして、パッと聴いて「あぁ…オルタナらしいね」って感じられると思しき作品を紹介していきたいと思います。
↓その『Smells~』収録のアルバムのレビューはこちら。さすがに必聴作品だと思います。聴きやすさも十二分にあるから恐れず聴いてほしい一枚です。
■煌めくノイズの洪水で、脳が焼かれる。【Psychocandy/the Jesus and Mary Chain(1985)】
まずは上記ヴェルヴェッツの影響も受けているバンド、ジーザス&メリーチェイン(以下、ジザメリ)のデビューアルバムです。
オルタナと言えば、ノイズミュージックという観点はやはり外せないと思います。日本におけるものはもう少しソフトなものとはいえ、こういう原型があって、それをもう少し聴き心地のいいものに…というような過程もありつつ…という変遷を経たのではないかと。
ちなみに、ジザメリは次作以降はこの方向性ではなくポストパンク的な方向性に変わったこともあり、オルタナという耳で聴くなら当作品だと思っています。
↓下記記事でもレビューしています。
■”ノイズ”自体が、誰しも持っているものだと気づかせてくれる一枚。【Daydream Nation/Sonic Youth(1988)】
続いて紹介したいのがNYのバンドであるソニック・ユース。あくまで筆者の体感ではありますけど、名前は知ってるけど実際にアルバムを聴いたことない…って方の多いバンドランキングがあったら結構上位に来そうなバンドとも思っています。
さて、そこは置いといて今作を選んだ理由は”ノイズ”への普遍性が感じられる≒広範に聴けうる可能性も開いた一枚だと思うからです。先述したジザメリがノイズをブーストして知らしめた存在だとすると、今作はノイズを昇華した存在だと思っています。
アート作品的な聴きにくさも内包はしているものの「あれ?ノイズってこんなに馴染むものやったの?」とも思わせてくれる作品で、ノイズがオルタナの構成要素として大きなウェイトを占める原点になったのはこの作品が大きいのではないか?と。
↓レビュー記事はこちら。ぶっちゃけ、70分程度の長くて聴きやすい作品とは言い難いものの、その聴き方のコツのようなものも含めてお話ししました。
■オルタナの攻撃性を持ちつつ、”メロディ”が開花した地点。【Doolittle/Pixies(1989)】
最後に紹介するのはマサチューセッツのバンド、ピクシーズです。
もう、上記『Debaser』が決定打だと思います。これがそれこそ、日本人も含め万人がイメージする「オルタナってこういうの」の原型をピタッと満たす曲だと思うんですよ。
攻撃的なギター、ノイズ、叫び…ここに加えて、グッドメロディが相まって、万人へリーチする準備が図らずも整ったのがこの地点だったのではないか、と考えています。要するに、マニアックな音楽という地点から一歩抜け出て、気難しい感覚なく「かっこいいやん!」と直感的に言えそうな音楽になってきた…ということです。
ここでオルタナティブ・ロックが”定義として志向できるもの”になってその後のニルヴァーナによる爆発的広がりへとつながったのだと考えています。
↓レビューはこちら。今作は今号で取り上げた中ではニルヴァーナの次に聴きやすい、チャレンジしやすい作品だと思っています。
■まとめ:ひとつの線を描こうと思うと…
こんな感じでお送りしましたが…
やはり、どこかで基準を作って話をする、ってことにはなると思いましたね。それこそ、今回は”日本人がイメージしやすいかどうか”ってところを重要視したこともあり、オルタナとも呼ばれてはいるけれども明らかに違うジャンル(ルーツロック的なもの)にも入りそうなR.E.M.などのグループは敢えて外して記事を作りましたしね。
↓そのあたりの経緯は、こちらの記事でもお話ししました…
一応、今回の5枚を聴いておけばある程度”オルタナティブ・ロックのゲシュタルト”は形成できると思うので、ぜひ一度、聴いてみてほしいと思います。
■この記事で紹介した作品一覧はこちら。
→これらのオルタナ源流を象った名盤は、以下のリンクから深く掘り下げる(レビュー)か、購入(Amazon, 楽天, iTunes)が可能です。ご自身に合った方法で楽しんでください。 ←
・the Velvet Underground and Nico
【レビュー記事はこちら】
・NIRVANA
【レビュー記事はこちら】
・the Jesus and Mary Chain
【レビュー記事はこちら】
・Sonic Youth
【レビュー記事はこちら】
・Pixies
【レビュー記事はこちら】
それでは、今日も最後までお読みいただきありがとうございました。
もし気に入っていただけましたら、もう一記事、読んでいただけると嬉しいです。
■前回の『いちいち、5枚提案。』カテゴリの記事はこちら。
↓ジャケ写を見れば、うーん…?となるけれど、アルバムとしてはカッコいいから聴いてみてくれ!と思った5枚についてまとめた記事です。




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