こんばんは。キタダハルキです。
今回は第11回の「何を薦める?」問題です。2年ぶりですか…いやはや。
今回のテーマは脅威的なリリースペースで走り続ける彼で行こうと思います。

Vaundy…このご時世としては珍しいぐらいのハイペースシングルリリースアーティストですよね。シングルがもう約30枚とのことで…アルバムもそのシングルギッチギチな密度でリリースしがちで、たぶん次のアルバムもそんな感じになるんやろうな、とか思っているんですが…
正直言って、彼が好きな人に何を勧めるか問題については、アイデア自体はもう何年も前からあって、それこそ前回のKing Gnuの比ではないほど時間かかってました。彼らのときもまぁまぁ難航しましたけどね。
なんせVaundy本人が影響を受けたアーティストは特にいない、強いて言えばアニソン…みたいにぼやかしているところもあって、なかなか探り切れんところが大きかったのと…
その一方で、影響にあまりにもすぐ気づくしすでに大大大メジャーバンドの『サカナクション』とか、当人同士が仲良しでこちらも影響を感じる『藤井風』とかをわざわざプッシュしても仕方ないというか…それ薦めて、広がりが出るか?って言われたら疑問を感じてしまった(もちろんおススメはできるけど)のもあって、この企画長らく寝かせてました。
ということもあって、今回のこの企画、迷った結果「1択」に絞りました。
それではお話ししていきたいと思います。
■NICO Touches the Wallsを聴こう。
はい、ということで…
Vaundyが好きだと言われたらお勧めするのはNICO Touches the Walls(以下、ニコ)です。
補足的に説明しますと、ニコは'00年代後半~'19年まで活動していたロックバンドで、ポップなメロディと丁寧な演奏力、ミスチルの桜井和寿の「男性性成分」を彷彿とさせるような挑発的な色気あるヴォーカリズムを特徴としています。
上記楽曲を聴いていただけたら、これをVaundyが歌っても行けそう、ってすぐ感じてもらえると思うんですよ。ちなみに言えば、Vaundyの代表曲『怪獣の花唄』を聴いて真っ先に思い浮かんだのがニコだったんですよ。相互的。特にあのサビの「まぁだぁ、消え~ない」のところとかね。
今回はその…Vaundyファンの方に刺さりそうなニコの曲を何曲か紹介していきたいと思います。
■もしかして「アニメ影響」の源泉…?(Diver)
ニコが初めてトップ10入りした代表曲のひとつです。
ちなみに、これはアニメ『NARUTO -ナルト- 』のテーマソングでした。もしかしてここでVaundyも知ったのかな…?とか思ったりしますね。
ここもサビの「いきを~したぁ~くぅ~てぇ~」のとことか、ほんまにドンピシャやと思うんですよね。Vaundyが好きという前提がある場合に、真っ先におススメしたくなる彼らの曲はこれかなぁと思います。
■ポップな中に潜むエッジの効いた攻撃性。(アボガド)
この曲を選んだ理由は、『CHAINSAW BLOOD』をはじめとするVaundyのポップな中に潜むエッジの効いた攻撃性にも繋がると思いましてね。ちなみにこの曲のタイトルは『アボガド』です。『アボカド』ではありません。おかげで検索で苦労しました…。
NICOは特にメジャー前くらいの時期は極めて攻撃性が高く、挑発的な側面もありました。で、実は当初は私自身苦手なバンドでもありました。それぐらいにグッと刺さって、感情を突き動かしてくる一曲、ということでもあります。
■NICOと言えば、という名刺代わりの一曲。(THE BUNGY)
ニコと言えばこの曲、という代表曲ですね。
カントリーライクなリフ、ギターソロは当時軽音でむっちゃくちゃ流行ってましたね。それぐらい弾きたくなる(私が弾けるとは言っていない)ギターが光りますね。
後半に向かってせり上がっていくボーカリズム、大サビで詰め込めこまれた大ピークと、おそらく誰が聴いてもすぐ盛り上がれる楽曲だと思います。なんならVaundy関係なくお勧めしたいぐらいの曲。
■「結論」に近いおススメ曲。なんならカバーしてほしいぐらい。(image training)
こちらも名刺代わりの楽曲で、先述した『アボガド』ではすぐにハマれなかった私が、ニコのことを好きになり始めた曲でもあります。
きわめて口ずさみやすいメロディ、歌ってるときの気持ちよさは屈指。この曲もVaundyが歌っていてもなんの違和感もないと思います。それぐらいシンデレラフィットする楽曲だと思いますね。
■終わりに:単発より、血脈を通ってそうな方を。
今回はもう、NICO一本に絞りましたが…
なんというか、曲単発ならね、他にも候補はあったんですよ。『恋風邪にのせて』とYUIの『CHE.R.RY』の絡み*1とかね。ただ、やっぱり単発というよりも血脈を通ってそうな方を推したい、ってのがどうしてもありましてね。ガッツリファンになる可能性を信じられる方向性というか。それで今回はこういう記事にしてみました。
あと、ニコは'19年解散、Vaundyが'19年デビューなのもあって、ちょうど入れ替わってる感じなんですよね。だからこそ、この歴史が繋がるような感覚がある方が私としてもおもしろいかなということで…ぜひ、Vaundy好きならぜひ、ニコに触れてみてほしい、と思います。
※『アボガド』以外はこのベスト盤で聴けます。
※『アボガド』は以下の作品に収録。
それでは、今日も最後までお読みいただきありがとうございました。
あなたなら、Vaundy好きにどんな音楽を勧めますか?
コメントやXのリプなどで教えていただけたら嬉しいです!
■過去の「何を薦める?」シリーズ
このシリーズでは、好きなアーティストから新たな音楽との出会いを提案しています。前の記事もぜひチェック!
*1:実は音楽塾ヴォイスの先輩・後輩にあたる。


