こんばんは。キタダハルキです。
今日は自分自身が進めようとしている企画が最終局面まで仕上げられて、いよいよもって責任も感じたりし始めているんですが…皆様はいかがお過ごしでしょうか。
本日はTSUTAYA店舗レンタル日記。やりたいと思います。
今日のキーワードは…【つかみどころがない。わからないまま聴き終わってしまう】。
それでは、レビューしていきたいと思います。
■The Doors/The Doors(1967)
サイケデリックロックの話題になったら避けては通れない壁のひとつ…ザ・ドアーズの1stアルバムです。
避けては通れない壁、って表現したのは…当作品がレジェンドであることは周知ですけど、歴史的名盤を聴いてみよう!ってチャレンジの大きな壁になる方も多い作品と思っていて。
とにかく、慣れるまではまず聴きどころを探すのが難しいんですよ。
曲も詞もつかみどころがなくて、ほーぅ?そう来ますか…?(わかってない)みたいな感じになる時間のまま聴き終わってしまった、って方も少なくないんじゃないかと。かと思えば、フェードアウトしそうな曲調に見えて意外とジャーン!みたいな感じで終わりよるな…とかも思いましたしね。
それこそ、上記『Alabama Song (Whisky Bar)(M-5)』がまさにそういう感じでね。
キャッチーで極端に言えば童謡のようなメロディ*1…と思ったけど、さすがにそんなことないよな…うーん…みたいに、混乱させられたまんま、みたいなね。私はもう、完全にそういう体験でした。
ですが、もしかしたら1発で好きって言ってもらえるかもしれない曲もあって。
それが代表作の『Light My Fire(M-6)』。
わかりやすいキャッチーで口ずさみたくなるキーボードフレーズ、長尺のキーボード/ギターソロ、雰囲気のあるジム・モリソンのボーカルで最後に大ピークを迎え、一発で気に入る方もいるかも?だから売れたのかなとも思います。
当作品は末尾を飾るシャーマニックな長尺ナンバー『The End(M-11)』でクライマックスを迎えるんですが…ここを迎えるまでの時間が、聴けば聞くほど短くなっていれば、このアルバムに対する順応が済んだ、という感じなんかなぁ、と思っています。
■終わりに:つかみどころのなさが災いして…
レビューは以上になりますが…
今作はそのつかみどころのなさが災いしていろんな恣意的解釈がなされて思想が独り歩きして苦労した、という話がありますね。勝手に政治的に祭り上げられたりしてね。
また、ドラッギーな作風にも感じられてしまう面がありますけど、ドラッグカルチャーの作品ではない、とドラマー本人が強く否定もしているそうで。クリーン寄り*2でこの作風ってのがほんまかいな、ともなるんですけども…
もっとも、だんだんとクセになりはじめてくる、それこそ
she gets high
(Break On Through (To the Other Side))
という感覚がそれこそアルバムの序盤からもにじみ出ていて、これにドラッグっぽさを感じるのは皮肉ではありますね…
それでは、今日も最後までお読みいただきありがとうございました。
もし気に入っていただけましたら、もう一記事、読んでいただけると嬉しいです。
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↓日本のサイケ/ガレージバンド、ゆらゆら帝国好きへのお勧めとして、当作品を紹介しています。 彼らのガレージ期からサイケデリック要素が強めになった時期がちょうど当作品の作風にも重なるように思っています。
※前回の当カテゴリの記事はこちら。血沸き肉躍る、未来が訪れた。そう思わせてくれたマッドの代表作です。

