こんばんは。キタダハルキです。
今日はついに!iPodで音楽が聴ける生活が戻ってきて、それを享受する一日になったんですが…皆様はいかがお過ごしでしょうか。
さて、それでは今日のDMM月額レンタル日記、やっていきたいと思います。
今日のキーワードは…【つかませないだけじゃなく、つかまれても大丈夫という多面的な愛】。
それではレビューしていきたいと思います。
■Multi-Love/Unknown Mortal Orchestra(2015)
先月から結構な勢いで癖になってしまったニュージーランドのサイケデリックロックバンド、UMOの3rdアルバムです。
いやー、こーれはすごいですね…もう冒頭(上記M-1)でやられました。
壊れそうな不完全の美しさにぐっとひきつけられて、それこそ前作のレビューでは「ハマったけれど、なんとなく聴いてたらこうなってしまった…」というニュアンスのことを書いたんですが…この1曲目でその「人を選ぶ感」をかなり払しょくできていると思いました。以前から知っててハマれなかった、というような方でもひっくり返せるかもしれないレベルの楽曲だと思います。
この時期って、ちょうどサイケデリックの単なる復刻を超えるような「ネオ・サイケデリア」がムーブメントを起こしたと記憶しているんですが、その流れにもはまっていますよね。『Extreme Wealth And Casual Cruelty(M-5)』では陶酔感の上にR&Bチックな厚みと深みも感じさせ、バンドとしての進化もうかがえます。
こういうポピュラリティで押し切ってもいい中で、『Stage Or Screen(M-7)』や『Puzzles(M-9)』ではまたするりと逃げられてしまうようなつかみどころのなさ…だけど、つかませないんじゃなくて「どっかで聴いたことあるような懐かしさ」を想起させるようなリフで関心までは手放してしまわない…
これはほんとすごい作品だと思いますね。ここ最近レビューした作品の中でも最上位のお勧め度合いです。
■終わりに:「らしさを持ったまま、わかりやすく」をわずか1年で…
レビューは以上になりますが…
彼らの前作はこの1年前なんですが…そっからここまで「らしさを持ったまま、わかりやすくもなった」猛烈進化を遂げることってあるんですね。大いなる感動です。
おしゃれなものを求めている方にも、サイケ的な「不完全な美」に陶酔できる方にもおすすめできる作品だと思います。
それでは、今日も最後までお読みいただきありがとうございました。
もし気に入っていただけましたら、もう一記事、読んでいただけると嬉しいです。
★Unknown Mortal Orchestra・時系列レビュー
↓前作(2nd)のレビューはこちら。つかませないけど、なんとなく気持ちよくて繰り返し再生させられてしまう不可思議な作品。
※前回の当カテゴリの記事はこちら。アートの頂点に君臨する前夜の作品です。

