1990年代
SPEEDのプロデューサー・伊秩弘将が手掛けたソロユニット、ザ・ガーデンズ(The gardens)が1998年に発表した1stアルバム『A Place in the Sun』をレビュー。CMソングとして大量オンエアされ、オリコン3位・30万枚のヒットを記録しながらもCDバブルの波に呑…
英ブリストル出身のドリーム・ポップ/ネオアコ・バンド、ザ・サンデーズの歴史的1stアルバム『Reading, Writing And Arithmetic』(1990年作)の購入レビュー。ディスコード気味でありながら抜群の美しさを放つサウンドと、素朴で純真な草原を思わせるボー…
オリコン5位を記録し日本でも大ヒットしたレニー・クラヴィッツの5thアルバム『5』(1998年作)をレビュー。プリンスらの影響が顕著な作風や、5曲目までに盛り上がる曲がない配置、当時の流行であるトリップホップに歌が寄り添いきれていない違和感を鋭く分…
轟音シューゲイザーの先駆者であるオックスフォードのロックバンド、ライドが1994年に発表した3rdアルバム『Carnival Of Light』をレビュー。それまでの歪みを抑え、重厚で落ち着いたサイケデリック・ロックへと移行したサウンドの変化を「成熟か、それとも…
ブラジル音楽(MPB)の至宝、カエターノ・ヴェローゾ(Caetano Veloso)の'97年作『Livro』をレビュー。ボサノヴァの癒しと、前衛的な実験精神が共存。「混沌時代」「奴隷船」といったテーマを内包し、決して退屈させない深遠なる音楽世界を紐解きます。
ニルヴァーナのカート・コバーンが愛し、歴史的名盤『Nevermind』の土台にもなったと言われるザ・ブリーダーズの1stアルバム『Pod』をレビュー。ピクシーズのキム・ディールを中心に結成された本作は、装飾を削ぎ落としたデッドなサウンドと、スティーブ・ア…
現在もヒップホップ界の重鎮として君臨するスヌープ・ドッグが、1996年にスヌープ・ドギー・ドッグ名義で発表した2ndアルバム『Tha Doggfather』をレビュー。殺人容疑からの潔白証明、そして親友2パックの悲劇的な死という、想像を絶する過酷な状況下で制作…
カジヒデキの衝撃のソロデビュー作『MINI SKIRT』をレビュー。「ミスタースウェーデン」の原点ともいえる、オシャレで可愛らしいスウェディッシュポップの真髄に迫ります。ベーシスト出身ならではの視点や、日本人らしい丁寧なサウンドメイクが光る名盤の魅…
90年代スウェディッシュポップ・ブームの立役者、カーディガンズのデビュー作『Emmerdale』をレビュー。渋谷系ファンをも虜にした彼らの原点にある「青さ」と、あえて2ndアルバム以降を先に推奨する理由について、音楽ファンの視点から率直に綴ります。
英仏混成のエクスペリメンタル・インディーポップバンド、ステレオラブが1992年に発表した1stアルバム『Peng!』をレビュー。浮遊感のあるオルガンと硬質なギターが織りなす音世界の中で、アルバムの進行とともにポップさが削ぎ落とされ、「底なのか天井なの…
国民的ポップクイーン、松任谷由実が1992年にリリースしたミリオンセラーアルバム『TEARS AND REASONS』をレビュー。シンディ・ローパーやマイケル・ジャクソン、TOTOといった当時のグローバルなポップス・ロックの最先端サウンドを貪欲に取り入れながらも、…
スコットランドを代表するインディー・ポップ/フォークバンド、ベル・アンド・セバスチャン(Belle & Sebastian)が1998年に発表した3rdアルバム『The Boy with the Arab Strap』をレビュー。前作よりポップさや明るい勢いが増した「Sleep the Clock Around…
日本のハウス/クラブシーンの重鎮、テイ・トウワ(TOWA TEI)が1997年に発表した大ヒット2ndアルバム『SOUND MUSEUM』をレビュー。自身にとってクラブミュージックを聴き始める原点であり、圧倒的な安心感とおしゃれでキャッチーなアイコン性を兼ね備えた彼…
アメリカ・オクラホマが生んだ唯一無二のサイケデリック・ロックバンド、ザ・フレーミング・リップス(The Flaming Lips)が1999年に発表した金字塔的傑作『The Soft Bulletin』をレビュー。先日アップした過去作への酷評寄りレビューを受け、大好きなバンド…
90年代、日本中で「コギャルブーム」の一翼を担ったイギリスのポップパンクデュオ・シャンプーのデビューアルバムをレビュー。激烈にキャッチーなルックスと「Trouble」の特大ヒットの裏側に潜む、ランDMCを彷彿とさせる攻撃性や徹底したパンクマインドを再…
ニューヨークが生んだ伝説のヒップホップ/ラップロック・ユニット、ビースティ・ボーイズ(Beastie Boys)が1994年に発表し、全米1位を獲得した4thアルバム『Ill Communication』をレビュー。パンキッシュで硬質な生ドラムが炸裂する「Tough Guy」から、ア…
カリフォルニアが誇るメロディック・ハードコアパンクの先駆者、ディセンデンツ(Descendents)が1991年に発表したベストアルバム『Somery』をレビュー。一見、敷居が高く感じられがちなハードコアというジャンルにおいて、彼らが持つ「匠のアレンジ能力」を…
ザ・フレーミング・リップス(The Flaming Lips)のメジャーデビュー作『Hit to Death in the Future Head』をレビュー。後のザ・フューチャーヘッズのバンド名の由来となった本作は、オルタナとサイケが交錯する「覚醒前夜」の勢いに満ちた一枚。30分に及ぶ…
世界的ラッパー、ジェイZ(Jay-Z)の記念すべき1stアルバム『Reasonable Doubt』をレビュー。後年の『The Blueprint』などポップなヒット作を先に聴いていた視点から、本作に抱いた「クラシカル」という直感の正体を紐解きます。後のメジャー感とは一線を画…
ジャネット・ジャクソンの金字塔『The Velvet Rope』をレビュー。1997年のUS年間1位に輝いた本作は、ダブやサンプリングを駆使した先進的なサウンドながら、R&B初心者でも「ギョッとせず」楽しめる敷居の低さが魅力です。80分近い長さを一気に聴かせる圧巻の…
北アイルランドの雄、セラピー?の5thアルバム『Infernal Love』をレビュー。ダウナーなグランジ・フィーリングと、ストリングス導入などの実験的なアプローチが同居する本作の魅力を紐解きます。タイトルにある「いまいましさ」を内包しつつも、ハスカー・…
フー・ファイターズの1995年作、セルフタイトルの1stアルバムをレビュー。ニルヴァーナ解散後の絶望から、デイヴ・グロールがいかにして立ち直ったのか。全ての楽器を自ら演奏した「セラピー的」な背景と、活動の原点となった「0枚目」としての魅力を紐解き…
モービーの1200万枚を超える歴史的メガセールス盤『Play』をレビュー。強烈なキャッチーさで押すのではなく、映画のサントラのように豊かに展開し、いつの間にか日常の空気に溶け込んでいく。豊富でありながらうるさくない作風で、誰もが安心してずっと聴い…
90年代日本のスカパンクブームを牽引したPOTSHOTのアルバム『'til I die』をレビュー。「音楽的陽キャっぽさ」が苦手で25年間封印していた筆者が、本作を聴いて劇的な雪解けを迎えた理由とは。単なるスカコア一辺倒ではない緩急豊かな演奏力と、アルバム単位…
東海岸ヒップホップの名盤、モブ・ディープの『The Infamous』をレビュー。一聴するとクラシカルで格好いい「実家」のような安心感がありつつも、リリックの背景を紐解けば、クイーンズブリッジの過酷な現実が。超硬質なスネアと荒涼としたピアノが織りなす…
TLCの歴史的名盤『Crazysexycool』をレビュー。全世界2300万枚を売り上げ、90年代R&Bのメインストリームを築いた金字塔。耳馴染みの良いポップさと、現代のJ-POPにも通ずる「R&Bのスタンダード」が詰まった、聴く人を選ばない至高の一枚を紐解きます。
Neutral Milk Hotelの1stアルバム『On Avery Island』。日本国内では長年フィジカル盤が高騰し入手困難だった隠れた名盤。グシャっと潰れたローファイな音響と、手作り楽団のような温かみが同居する、脳を介さずDNAに響く原始的なバンド・マジックをレビュー…
東海岸のハードコア・ヒップホップグループ、ウータン・クランが1997年に発表した2枚組の2ndアルバム『Wu-Tang Forever』をレビュー。歴史的名盤である前作の衝撃度と比較し、個々のソロ活動を経て成熟・洗練されたトラックの聴きやすさや、グループの代表曲…
マニック・ストリート・プリーチャーズの1994年作『The Holy Bible』。NME誌「最も暗いアルバム ベスト50」の1位に選ばれ、リッチー失踪前の最後の遺作となった初期の最高傑作。重く救いのない歌詞と、それとは裏腹にポップで聴きやすい鋭角的なギターサウン…
シェリル・クロウのセルフタイトル・セカンドアルバムをレビュー。オルタナ風味の効いた「If It Makes You Happy」や、車のCMソングとしても有名な名曲「Everyday Is a Winding Road」など、まったく媚びないダウナーで堂々とした佇まいが魅力の名盤をご紹介…