落ち込んだときに聴きたい一枚
シンガーソングライター・折坂悠太の3rdミニアルバム『朝顔』をレビュー。ドラマ『監察医 朝顔』の主題歌として知られる表題曲をはじめ、沖縄民謡のカバーや濃密なインスト、バラードまで、彼の独特な音楽的個性を凝縮しながらも「聴きやすさ」を両立させた…
注目のポップシンガー・TOMOOの2ndアルバム『DEAR MYSTERIES』をレビュー。「Present」などのヒット曲が並ぶ前半の「暖色」ゾーンと、エッジーな新曲が揃う後半の「寒色」ゾーン。パキっと分かれた構成が生む聴き味の違いや、BREIMEN高木祥太編曲の「餃子」…
2026年3月までの再活動を宣言したRIP SLYMEの集大成、3枚組ベストアルバム『GREATEST FIVE』をレビュー。数々の代表曲はもちろん、不穏な空気を一変させた新曲『どON』や『Wacha Wacha』の衝撃、そして「いろいろあった」過去を肯定する『結果論』まで。不協…
90年代パワーポップを代表するワシントンの実力派、ザ・ポウジーズの3rdアルバムにして最高傑作をレビュー。冒頭の「Dream All Day」から放たれるエモーショナルな熱量と、美しく重なるコーラスワーク、そして中盤から顔を出す深いメランコリー。ドラムのフ…
シンガーソングライター・小林建樹の11thアルバム『Gift』をレビュー。カエターノ・ヴェローゾを彷彿とさせる複雑なコードワークと、嵐への楽曲提供でも証明済みのポップセンスが共存。山下達郎への深い敬愛が滲むオマージュまで、音楽の「魔術師」による12…
札幌が誇るロックバンド、bloodthirsty butchersの4thアルバム『kocorono』をレビュー。朴訥な歌声と、緻密にコントロールされた「熱量ある冷気」のような轟音サウンド。日本のオルタナシーンに多大な影響を与え続ける、時代を超えた傑作の魅力を紐解きます。
KICK THE CAN CREWの活動休止後、衝撃のソロデビューを飾ったKREVAの1stアルバム『新人クレバ』をレビュー。名曲『音色』に宿る圧倒的なポップさと、クリエイターとしての孤独や葛藤を越えた先にたどり着いた「新人」という謙虚なアティテュード。20年経って…
国民的バンド・BUMP OF CHICKENの原点である1stアルバム『FLAME VEIN』をレビュー。『ガラスのブルース』や『アルエ』など、今なお愛される名曲に宿る「鈍いながらも脈打つような胎動」。長年のブランクを経て再聴して気づいた、藤原基央の圧倒的な個性と、…
宇多田ヒカルの8thアルバム『BADモード』をレビュー。最新鋭のデジタルサウンドを纏いながらも、驚くほど身近で、脱力した心地よさを放つ傑作。スーパースターとしてではなく、いち人間として「自立」し、軽やかに、そして”ふつうに”立っているような彼女の…
THE YELLOW MONKEYの活動休止後、吉井和哉がソロプロジェクト「YOSHII LOVINSON」として放った1stアルバム『at the BLACK HOLE』をレビュー。煌びやかなロックスターの虚飾を排し、宅録による不完全さと暗い情念を曝け出した本作。名曲「TALI」すらアルバム…
ロスが生んだ世界的なポップバンド、マルーン5のベスト盤『Singles』をレビュー。「This Love」や「Sunday Morning」など、熱心なファンでなくとも「どこかで聴いたことがある」名曲が揃う驚異のベスト盤を紐解きます。近年の邦楽シーンにおける彼らの多大な…
稀代のベーシスト、サンダーキャットの4thアルバム『It Is What It Is』をレビュー。ベースを主役に据えたメロウでフュージョンライクな心地よいグルーヴのなかに、突如として牙をむく「タテ乗り」の一撃。期待通りの「らしさ」と、決定的な変化を刻んだエピ…
BLANKEY JET CITYの解散前最後となった8thアルバム『Harlem Jets』をレビュー。人生初のレンタル体験以来、25年にわたり筆者の傍らにあり続ける本作。冒頭の鋭いギターリフから、10分を超える大作「不良の森」に見る圧倒的な緊張感と美しさ、そして「SWEET D…
syrup16gの衝撃的な1stアルバム『COPY』をレビュー。代表曲『生活』『負け犬』に刻まれた、剥き出しのリアリティと美しいメランコリー。人生の「再生産」への絶望を淡々と綴りながらも、聴く者に「生きよう」と思わせる圧倒的な希望を放つ、筆者の原点ともい…
現代R&Bの金字塔、SZA(シザ)の5年ぶり2ndアルバム『SOS』をレビュー。全米800万枚超えの驚異的ヒットの裏側にある、生々しくどぎつい恋愛の葛藤と、それを包み込む圧倒的なメロディの美しさ。傷だらけの彼女がリスナーを癒そうとする「セラピー的」な深淵…
鬼束ちひろの2004年作ベストアルバム『the ultimate collection』をレビュー。強烈なインパクトや激情の裏に隠された、フォーキーな素朴さと包容力に迫ります。『月光』だけにとどまらない彼女の初期の魅力を、プロデューサー羽毛田丈史氏による選曲の妙とと…
ビリー・ジョエルの初の全米1位獲得作『52nd Street(ニューヨーク52番街)』をレビュー。永遠の名曲『Honesty』にまつわる個人的なエピソードを交えつつ、ピアノロックとしての躍動感と、フュージョン勢の起用による都会的な洗練が融合した本作の聴きどころ…
銀杏BOYZの衝撃のデビュー盤『DOOR』をレビュー。あまりに率直でグロテスクな欲望の裏側に隠された、原初的な愛の純粋性に迫ります。なぜこのアルバムを聴くには「腹をくくる」必要があるのか。歳を重ねた今だからこそ再認識したい、ごまかしのないリアリテ…
藤井風の衝撃的なデビュー作『HELP EVER HURT NEVER』をレビュー。洗練されたR&Bサウンドに、岡山弁が持つ圧倒的な「土着性」が融合した唯一無二の世界観。「何なんw」で受けた衝撃から、死生観の到達点ともいえる「帰ろう」まで、2020年代のマスターピース…
My Little Loverの歴史的傑作『evergreen』をレビュー。280万枚のメガヒットを記録した本作が、なぜ今も色あせないのか。小林武史による緻密なサウンドと、AKKOの「不完全」ゆえに説得力を持つ歌声が化学反応を起こし、誰の心にもあるノスタルジーを直撃する…
宇多田ヒカルの金字塔的1stアルバム『First Love』をレビュー。日本記録を塗り替えた800万枚超えのセールスという実績だけでなく、当時16歳の彼女が放った「成熟度」の正体に迫ります。単なる「ませている」という言葉では片付けられない、感情に対する恐ろ…
アデルの2ndアルバム『21』をレビュー。全世界3100万枚という驚異的なセールスを記録した本作に宿る、「渋くて芳醇」な魅力に迫ります。20代前半とは思えない重厚な歌声と、失恋の痛みすら毅然と抱きかかえる成熟したアティチュード。ワインを嗜むようにじっ…
イギリスの至宝、クイーンの最高傑作との呼び声高い4thアルバム『A Night at the Opera(オペラ座の夜)』をレビュー。ベスト盤の次に聴くべきスタジオ盤として、アルバム全編に漂う歌劇的な優雅さと、歴史的名曲「ボヘミアン・ラプソディ」へと至る劇的な展…
映画『ボディガード』のオリジナル・サウンドトラックをレビュー。世界で4500万枚以上を売り上げた、数字だけで全てを黙らせる圧倒的な名盤の魅力に迫ります。不朽の名曲「I Will Always Love You」をはじめ、90年代ポップスの流れを決定づけたホイットニー…
パワーポップの代名詞、ウィーザーの1stアルバム『The Blue Album』をレビュー。大学時代のコピバンでの思い出を交えつつ、キャッチーなメロディの裏に潜む鬱屈や哀しみ、そして自分自身をさらけ出した「エモさ」の正体に迫ります。ギターを手に取りたくなる…
Suchmosが約6年ぶりに放った復活作『Sunburst』をレビュー。ベース・HSUとの別れや活動停止を経て、彼らが辿り着いたのは「真っすぐな愛」だった。かつての皮肉屋のような姿を脱ぎ捨て、ド直球なラブソング「Marry」や真っすぐなリズムの「BOY」で見せた、迷…
リヴァプールの伝説的バンド、ザ・ラーズ(The La's)の唯一のスタジオ盤をレビュー。無駄を削ぎ落とした「There She Goes」から、サイケデリックな熱量で燃え尽きる「Looking Glass」まで。リー・メイヴァース本人が「買うな」とまで言ったいわくつきの一枚…
UNISON SQUARE GARDENの3rdアルバム『Populus Populus』をレビュー。アニメタイアップで話題となった「オリオンをなぞる」やライブ定番曲「場違いハミングバード」を収録。キュートな歌声の裏に隠された、圧倒的な演奏力そのものが放つポップさと、初期ユニ…
ポスト・パンクの深淵、ジョイ・ディヴィジョンの2ndアルバムにして最後の作品『Closer』をレビュー。ボーカル、イアン・カーティスの自死直前に記録された、呪術的で陰鬱なサウンドの裏側に潜む「精いっぱいの躁」を考察します。万人受けはしない、技術を超…
モーズ・アリソンの1stアルバム『Back Country Suite』をレビュー。ジャズの枠を超え、ザ・フーにも影響を与えたブルージーでロックンロールなピアノ・ジャズの魅力を綴ります。流麗なタッチとメロウなボーカルが織りなす、7年聴き続けても飽きない「ジャズ…