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ミュージック・セラピー~心理カウンセラーセレクト、ココロが動く音楽。

バンドマンの心理カウンセラーが選ぶ、ココロが動く音楽たち。

「過去生のカルマ」から、あんたは救えるか?(Dirt/Alice In Chains)

アメリカ グランジ 落ち込んだときに聴きたい一枚 自分を鼓舞したい時に聴きたい一枚

ホント、この一枚があってよかった。

 

Dirt/Alice In Chains 1992年9月29日

Them Bones
Dam That River
Rain When I Die
Sickman
Rooster
Junkhead
Dirt
God Smack
Intro (Dream Sequence)
Hate to Feel
Angry Chair
Down in a Hole
Would?

この穏やかじゃないジャケットの作品に「救われた」ってところを、不思議に思う方もいるかと思うので、このアルバムとの出会いをお話しします。

アリスインチェインズに出会ったのは、2011年。私の人生最大のピンチであった、抑うつ症を発症し、会社を休職していたときだったんですよね。そういう状態だったんで、やることもなかったわけですよ。治すっていっても、休んでるだけだと夜中にイライラが爆発してウガーってなってましたしね。

そんな折に、いっぺん卒業した大学に戻ってみようと思って、行ってみたんですよ。そしたら意外と歓迎してもらえて、ライブも出ませんか?みたいな話をもらえて、そのときに後輩から誘われたのがアリスインチェインズのコピバンだったんですよね。

正直な話、たぶん「健康」だったら断っていたと思うんですよね。私の元来の雰囲気にはあってないバンドだと思いますし。でも、今の「鬱屈したもの」が内在されている状態だったらいけるんじゃないか、と思って、オファーを引き受けたんですよね。

そして、コピーをするために練習に取り掛かって、身体に馴染ませていくたびに、自分の闇とリンクして青白い炎のような、そんな気持ちが渦巻いてきたんですよね…

■「墓で生まれるんだ、って誰かが言った」。

 

もうね、なんちゅう声や思いましたよね。

「麻薬そのもの」という異名を持っていたレイン・ステイリーのボーカルスタイルが、当時の自分の病態とマッチした部分は大きかったですね。そしてその声を取り巻くジェリー・カントレルの「わざと「調」を外したギター」が相まって、恐ろしいほどの不安定感を醸し出しているのがこの曲ですね。

こんだけヘヴィですから当然っちゃ当然ですが、歌詞も真っ暗。

I believe them bones are me
Some say we're born into the grave
I feel so alone, gonna end up a
Big ole pile a them bones

(Them Bones/Alice In Chains)

「墓で生まれるんだ、って誰かが言った」って…おぞましいですよね。常人の発想ではないな…と、当時の私は思わなかったんですよ。そうだよな、死も生も、ひとつの環で繋がっているものじゃないか、ってね。

ある意味、私の中からこの「闇」の部分を引きずりだしてくれた重要な一曲になりましたね。

Them Bones

Them Bones

  • アリス・イン・チェインズ
  • オルタナティブ
  • ¥200
  • provided courtesy of iTunes

■死んだら救いが…なんて、一切許さない。

 

こちらは先ほどとは変わって、アコースティックな一曲。

※原曲はもっとハードです。

暗いことには変わりないんだけども。バリバリに「死」についての楽曲ですからね。凄いのは、こういう「死」を描いた楽曲って、だいたい最後に何らかの「救い」めいたものがあったりするじゃないですか。魂が浄化されるだの、輪廻転生だの、ね。

ただ、そういう救いを一切許さない、のがこの歌詞。

Down in a hole, feeling so small
Down in a hole, losing my soul
I'd like to fly,
But my wings have been so denied

(Down In A Hole/Alice In Chains)

魂になって、飛んでみたいけど、羽根はもがれたままだ…ってね。死してなお、自由ではないっていうかね。ただ、この曲である意味「目が醒めた」側面もありましてね。死んでも変わんねーな、ってね。ラクになんかならんぞボケ、とね。

生易しくはないですけど、これもまた「救い」の形なのかも、って思いますね。

Down In a Hole

Down In a Hole

  • アリス・イン・チェインズ
  • オルタナティブ
  • ¥200
  • provided courtesy of iTunes

■「過去生のカルマ」から、あんたは救えるか?

 

最後を飾るこの曲。最後には現世をぶっ飛んで「過去生のカルマ」がテーマなんじゃないか、って今さっき、訳してもらってたどり着きました。

※コピーしてた頃は、ただただ「ヤベェ…」って思っただけで、深入りが出来なかった。

Know me broken by my master
Teach thee on child of love hereafter

Into the flood again
Same old trip it was back then
So I made a big mistake
Try to see it once my way

(Would?/Alice In Chains)

過去生でやってしまった「ミス」をまたやってしまって、その渦中で試されている、って形かと、どうやら。さっきチラッと輪廻転生の話とか突っ込みましたけど、興味自体はもしかしたらあった…というか、気づいていた、って感じなのかもしれないですね。メロディも、言われてみれば「お経的」で、スピリチュアルなフィーリングもありますよね。

※ひょっとしたら、私の抑うつも、過去にやっちゃったなんか、だったのかも。

最後に、彼はこんな言葉を残してこのアルバムを締めるんですが…

Am I wrong?
Have I run too far to get home?
Have I gone?

And left you here alone?
If I would, could you?

オレが先にあちらの世界に帰って、もう一度生まれ直したとき、あんたは「間違い」から救えるか?っていう強い問いかけ(最後、全部キメで終わるとか…)、ですよね。ホント、強烈。

だけど、この「甘っちょろさ」の一切ない音楽が、結果として目を覚まさせてくれたわけですから、改めて感謝したいですね。

Would?

Would?

  • アリス・イン・チェインズ
  • オルタナティブ
  • ¥200
  • provided courtesy of iTunes

■甘っちょろい部分を、ぶっ飛ばしてくれる音楽。

アリスインチェインズをコピーしたことによって、結果的にですけど、自分自身の甘っちょろい部分がぶっ飛ばされた(だからこそ、抑うつから立ち直れた)んだな、と、いまこうして記事を書いていて改めて思いました。

それこそ、死んだらラクになるかな…?とか思っている人に聴いてほしい一枚ですね。目が醒めると思いますよ。

 

★この記事で紹介した楽曲はこちら。

<アルバム>

Dirt

Dirt

  • アリス・イン・チェインズ
  • オルタナティブ
  • ¥1600

<楽曲>

Them Bones

Them Bones

  • アリス・イン・チェインズ
  • オルタナティブ
  • ¥200
  • provided courtesy of iTunes

 

Down In a Hole

Down In a Hole

  • アリス・イン・チェインズ
  • オルタナティブ
  • ¥200
  • provided courtesy of iTunes

 

Would?

Would?

  • アリス・イン・チェインズ
  • オルタナティブ
  • ¥200
  • provided courtesy of iTunes