今年最も後悔した「聴かず嫌い」の一枚。
Hollow World/ぼくのりりっくのぼうよみ 2015年12月16日
Black Bird
パッチワーク
A prisoner in the glasses
Collapse
CITI
sub/objective
Venus
Pierrot
Sunrise (re-build)
今年、最も「聴かず嫌い」をしていて後悔したのがこの一枚。
で、聴かず嫌いをした原因が、スペシャでPVを観たときなんですよね。(これが最初の出会い)なんというか、「典型的な10代の若者カルチャー」みたいな香りが個人的にダメで、曲の細部までしっかり聴くこともなく、この感じ、何か苦手…みたいに敬遠していたんですよね。しかも、この作品をリリースしたときの本人の年齢は17歳。この17歳って記号に群がって悪い大人たち(誰よw)プッシュしとるんちゃうんかと、意地汚い考えも浮かんでいました。
そんなこともあり、リリースからだいぶ経った今年の9月。そういえば、聴かず嫌いしてるヤツ、何枚かTSUTAYAで借りようと思って思い出して借りて、一曲目の「Black Bird」を聴いたらもう「かっこいい!クール!(楽曲の温度的な意味で)気持ちいい!」ってな感じで大興奮。マジ、聴かなかった期間がもったいなかったですわ。一瞬でトータル再生回数二けた突破して、次のアルバムはよ出んかなって心待ち状態。
※私はiPodに約24000曲以上入れているため、二ケタ再生回数というのは相当聴いてる、っていう感覚になります。
そんな「ぼくりり」の精度が高く緻密な、クールなラップをこの曲でお楽しみください。
■とにかく、曲を聴いてみてください。
↓とにかく、「曲」を聴いてみてください。映像は置いといて。
ぼくのりりっくのぼうよみ - 「CITI」ミュージックビデオ
まだ癒えない傷 溢れてく水
どうしようもなく 割れた容器に注ぎ込む
枯れた花は誰のため?′まだまだ足りない´
(CITI/ぼくのりりっくのぼうよみ)
キレイ、クールですよね。ラップの言葉量は結構なモンなんですけど、やり過ぎ感もないですしね。
このアルバムは楽曲全体の温度感をうまく統一感のある形でコントロール出来ていて、スーーっと入ってきますね。タイトル通り、「空間のあいた世界」が広がっていて、気持ちよく委ねることができるラップだと思います。
しかし、プロフィールを見たら…
幼少時に聞いていた音楽はEGO-WRAPPIN'・MONDO GROSSOなど。
なんと、育ちがオシャレですよねホント。これだけのクールさも納得ですわ。
■暑苦しいラップが苦手なあなたにおすすめ。
総合すると、「カッコ良くて、押しつけがましくない、クールな」アルバムだと思います。特に、ラップってなんか暑苦しいメッセージが満載で苦手、とか、私のように「聴かず嫌い」をしている人におススメしたい作品です。ラップ観が変わると思いますよ。