いちいち、音楽を考える。

音楽はフィーリングも大事だけど、いちいち考えてみたくなるんです。

本当に必要とあらば、戻ってくるんじゃないか。(WHITE ROOM/YOSHII LOVINSON)

失くしたモノなら、急に帰ってきたりする。

 

WHITE ROOM/YOSHII LOVINSON 2005年6月29日

PHOENIX
CALL ME
欲望
WANTED AND SHEEP
RAINBOW
JUST A LITTLE DAY
FINAL COUNTDOWN
NATURALLY
トブヨウニ (ALBUM VERSION)
FOR ME NOW
WHAT TIME

最近、イエモンが復活しましたね。正直、アルバムが出るまでは個人的には懐疑的なんですがね…どうなんでしょうか。

それはさておき、今日取り上げるのは吉井和哉のソロプロジェクト、YOSHII LOVINSONの2ndアルバム。前作「at the BLACK HOLE」に漂っていた、文字通りのブラックホールのような陰鬱感はなく、真っ白な境地にたどり着いたような、スッキリした作品。

※「at the BLACK HOLE」もかなり好きな作品なんで、そのうち取り上げることになるかと思います。

このアルバムは、全体的にかなりポップで、アッパーなナンバーが続きます。あぁ、闇から帰還したんだな、という実感が全体から伺えます。(もっとも、テーマとしては親友の死を扱っている「JUST A LITTLE DAY」、まだまだ葛藤の中でもがき苦しむ様子がうかがえる「CALL ME」など、能天気さからは遠い部分もありますが。)

JUST A LITTLE DAY

JUST A LITTLE DAY

  • YOSHII LOVINSON
  • J-Pop
  • ¥200
  • provided courtesy of iTunes

 

CALL ME

CALL ME

  • YOSHII LOVINSON
  • J-Pop
  • ¥200
  • provided courtesy of iTunes

 

そんな中、このアルバムの中で、最も「希望」をストレートに感じたのがこの一曲なんです。

■なくしてしまったものなら急に帰ってくることあるんだぜ。


吉井和哉 - トブヨウニ(YOSHII BUDOKAN 2007)

昨日、長年使っていたパスケースを紛失したんですよね。

尻のポケットから抜いて、積んであったトイレットペーパーの山の上において、そのまま、って形でね。○ーナン、ダ○イエーにも電話して確認したけれど、見つからず。でも、なんか諦めきれずに歩いて現地まで行って確認するも、見つからず。(この結果、今までの一日の最高歩数を更新してしまったのですがw)

そんなときに思い出したのがこの曲でね。

捨ててしまったもの戻ってこないけれど
なくしてしまったものなら急に
帰ってくることあるんだぜ

(トブヨウニ/YOSHII LOVINSON)

 私は、パスケースを「捨てた」わけじゃない。失くした、わけでね。

だから、本当に必要とあらば、戻ってくるんじゃないか。その希望を抱いているだけで、十分なんじゃないか。そんな風に思ったんですよね。執着を手放した瞬間に、気持ちが「真っ白い部屋」のように、クリアなものになっていったんですよね。

戻ってきても、戻ってこなくても、それはそれでOKだ、とね。

トブヨウニ ALBUM VERSION

トブヨウニ ALBUM VERSION

  • YOSHII LOVINSON
  • J-Pop
  • ¥200
  • provided courtesy of iTunes

 

■無の境地に近い「真っ白さ」を味わいたい時に。

このアルバムは、そんな無の境地に近い「真っ白さ」を味わうことができるアルバムだと思います。特に、真っ黒な闇を乗り越えてきた吉井和哉氏だからこそ、説得性をもって響いてくるんだな、と思いますね。

WHITE ROOM

WHITE ROOM

  • YOSHII LOVINSON
  • J-Pop
  • ¥2000